ニッサン情報 第10号
はじめてのカプセル型ビタミン
ニツサン新商品の紹介
牛用ビタミンAD3E ビプロSEカプセル
はじめてのカプセル型ビタミン
これまでのビタミン剤や添加物は液状または粉末状のものとなっていました。これはカプセル状イコール医薬品と決められていたことが大きな理由です。
しかし最近は輸入のカプセルビタミン剤がスーパーでの販売が許可されたり、健康食品加工にカプセルができたりして、カプセルの医薬品としてのイメージが媛和されてきました。
弊社はこのことに着目し、関係当局のご指導を受けながらビタミンAD
3Eのカプセル化を検討してまいりました。
ご紹介する“ビプロSEカプセルは、わが国ではじめて製品化された画期的なビタミンAD
3E混合飼料なのです。
ビプロはニッサンの登録商標
ニッサンは、牛用のビタミンAD
3Eにこだわってきました。なぜならばこれらのビタミンは、牛の身体の中では絶対に合成できないものであること、および牛にとって超重要な栄養素であることによるものなのです。
私たちはいろいろのタイプのビタミンAD
3Eを使っておりますが、これまでは高級な水分散性のビタミンAD
3Eを配合した添加物などに限って「ビプロ」を冠してきました。
今回のカプセル型製品にもビプロを冠するのは、皆様方がご愛用いただいている従来のビプロ同様、この新製品を納得してご使用くださることに期待を込めているからなのです。
カプセル給与で牛と格闘する必要はない
ビプロSEカプセルは、給与飼料に混ぜるだけで乳牛は飼料と一緒に食べてしまいます。9.5mmФ×25mmのヤマブキ色の円筒状ですから、ベレット飼料には勿論のことマッシュ飼料にもよくフィットします。
現在ビタミンAD
3E剤は液体製品が主流になっています。液体ビタミンは乳牛の首を持ち上げて強制的に流し込む必要があります。多くの牛と格闘しながら1頭1頭給与するのは大変な作業で、ご婦人にはとても重労働になります。また粉末製品では、牛の鼻息で吹き飛んでしまう、飼槽の底にへばり付いて無駄になるなどの理由で勿体ないと感じている人が多いと聞いています。
ビタミンAD
3Eを給与しなければならないことはわかっていながら、実際にはビタミン不足の乳牛が多い理由はこの辺にありそうです。
ビプロSEカプセルの内容
ビプロSEカプセルの1粒あたりの正味重量はたったの1.1gで、1粒中には次の成分が含まれています。
ビプロSEカプセルはビタミンEを大量に配合した差別化製品と位置付けられます。ビタミンEは、乳牛の細胞組織内で強力な抗酸化剤として働き、乳牛の免疫システムを強化するために必要です。
ビタミンAとEは互いに協力して牛群の健康を維持し、産乳量の増大や牛乳中の体細胞数の抑制に効果を発揮するものなのです。
ビタミンA |
800,000IU |
ビタミンD3 |
40,000IU |
ビタミンE |
400mg |
β-カロチン |
30μg |
セレン |
5ppm(パン酵母由来) |
カプセルだから1粒の正味重量が1.1g
1粒1粒の内容量がほぼ1.1gになっています。乳牛に必要なビタミンだから少なければ効果が期待できない、高価なビタミンだからやりすぎては勿体ないと考えているお客様にはうってつけの形です。
ビプロSEカプセル給与後の血漿中のビタミンAの変化
血漿中のビタミンAの濃度(IU/dL)
給与後の経過時間(時間)
ビプロSEカプセル給与後の血漿中のビタミンEの変化(IU/dL)
血漿中のビタミンEの濃度(IU/dL)
給与後の経過時間(時間)
カプセルだから効率よく吸収
泌乳牛を使ってカプセル型と粉末型の血中への吸収性の比較試験を行いました。それぞれを給与した後3時間、6時間、12時間、24時間および48時間に採血を行い、血漿中のビタミンAとビタミンEを測定しました。
その結果次のことがわかりました。カプセルのビタミンAは12時間かけてゆっくりと上昇し、その後持続時間が長いという特長が確認されました。一方粉末のビタミンAは15時間までに急激に上昇しますが、その後比較的早く下降しました。
ビタミンEについては、給与後24〜48時間にわたって上昇し、以後4日間その水準をほぼ維持しました。ビタミンEについては、カプセル型と粉末型の間には有意の差はありませんでした。
カプセルだから長期間安定。
カプセル加工したものは、ビタミン類が空気に触れることがありませんから何時までも安定しています。弊社の保存試験では20ケ月後のビタミンA残存率は94%と報告されています。
古くなったからといって捨てることはありません。いつまでも安心してご使用頂ける製品です。
→ビプロSEカプセル詳細
ホーム
戻る
Copyright © 2008 NISSAN GOSEI KOGYO CO.,LTD. All Rights Reserved.